Twitterバルスの1/20を実施する負荷テスト

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ムダ遣い指数

負荷が秒で一目瞭然!!→バルスでわかる負荷テスト

■わかりやすい負荷テストの指標

2014年。
お昼のレジェンドご長寿番組が終了し、ありのままの自分が話題になりました。
この年SHIFTは本社を東京タワーの真横に移転、ついにマザーズ市場に上場、ITベンチャーというフェーズから上場企業という新たなフェーズに突入し、ソフトウェアテストにとどまらず、これまでの機能テストと並行して開発の上流工程から品質の管理者として参画させてもらうことが増えました。
また、品質保証にまつわる多種多様なサービスを取り扱うことも考慮し、様々な角度からお客様をサポートするサービスを検討していました。
そのひとつが負荷テストサービスです。
SHIFTでは開発時、この負荷テストのことを『バルス』と呼んでいました。
そうです、あの某天空の『バルス』です。

丹下

丹下

とにかく負荷テストのデータが何度見てもわっかりづらい!!っていうのがイヤでw。

小林

小林

品質って基本的にわかりづらいですからねぇ…
いつ・どこに・どれくらいの負荷を何回かけて、この数字ですって言われてもそれを評価する物差しがわかりづらいっていうのがありましたよね。

丹下

丹下

正確に細かく伝えてわかりづらくなるくらいなら、多少大雑把でもパッと聞いてわかるくらいの方が良くないw?
根拠とか理由は後でも良くて、とりあえずどれくらい脆弱なのか知りたいじゃん。
健康診断とか、数値だけ見せられても危機感湧かないでしょ?
A評価なのかE評価なのかをまず聞きたいじゃない。
それで、『バルス』の話になった。「バルスは耐えられるの?」って。

小林

小林

当時って金曜ロードショーの本編と同じタイミングで、Twitterに『バルス』って書き込むのが流行ってたんですよね。
すんごい数が同時にアクセスしたからTwitterのサーバーがダウンしちゃってニュースになって。

丹下

丹下

そうそう、本当に滅びの呪文だ!ってw。

小林

小林

運営からしたら人災でしょうけどね…
これを一つの指標にしたらわかりやすくできるんじゃないかって。

丹下

丹下

『バルス負荷対応済!』っていうね。東京ドーム何個分みたいにさ、『バルス』何回分に耐えました!みたいなさ。秒でわかるじゃんw。

小林

小林

負荷テストって人気のコンテンツだったり、旬だったり、レスポンスが重要だったり。っていう平常時だけのものでもなく、大事な局面に対応しなきゃいけないものほど、必要なんですよね。このコロナ禍でも、オンライン申請のサイトだったり、ECサイトだったりが負荷に耐えられなくてサーバー落ちたりしてましたし。
僕の好きなスニーカーのオンラインサイトは、販売開始の20秒で売り切れになったりすることもあるんですが、全く落ちないので、負荷テストですごい検証してサーバの設定してるんだろうなって、思ってます。

丹下

丹下

笑。そうなんだよね、通常運営も大事だけど、チケット販売開始とか、申し込み開始とか、旬のここぞ!って時に落ちたら、みんながっかりだからね。企業もチャンスは平等にしたいはず!

■わかりやすい負荷テストの指標

早速開発チームを招集し、社内で擬似バルスを起こせるようにインフラを整えサーバーを構築、物差しになる『バルス』に相当する負荷をかけられるよう開発します。

丹下

丹下

「御社のサーバー落とします。」ってふれこみで営業とか宣伝とかしたら、各方面から結構な量の非難殺到でw。

小林

小林

いくら自社のサーバーだと言ってもほとんどの会社はレンタルのクラウドサーバーですからね。借りてる他のお客様にも迷惑かかる可能性はないわけではなくて…
基本、性善説に則ったサービスなのは否めませんね。

丹下

丹下

そういう言い方すると、ほんと兵器みたいだね。
まぁ、車も耐久テストや衝撃テストする訳だから使い方次第で危ないのは一緒だと思うし、必要なテストだということを認知してもらうための啓蒙ってことでw。

小林

小林

実際、あるところから御達しがあり、始末書を書くことになったりもしました…山梨くんがw。

丹下

丹下

でも、これが物議をかもして結構バズった!
報われたねww。

同年、毎年出展しているJAPAN IT WEEKのSHIFTブースに「バルス負荷テスト」の実践デモを展示し、その場で実演もしました。

丹下

丹下

『バルス』ボタンをつくって、黄色い服を着た女子と一緒にサーバに負荷をかけて、どれくらいの負荷で落ちるかっていうw。

小林

小林

これ実際に、実演するのに、20台くらいセッティングしたんでしたよね。

丹下

丹下

現場でも「今から御社のサイトをバルスで落としてみませんか?」なんて声かけてたから、みんなビックリしてたよねw。

小林

小林

足を止めてもらうのには有効だったかもしれませんね。落とすかどうかは別として。

丹下

丹下

結局、そんくらい突き刺すようなこと謳っていかないと、印象なんて残らない!!
エッジ立ててかないとね!!!

その後、『負荷テスト』から現在は『パフォーマンス改善』へとサービスも成長し、お客様の課題に最善の解決策をご提供できるよう、サービスも微細に拡充し成長しています。

リモートワークやオンラインでのビジネスが注目されている今だからこそ、負荷の偏りやパフォーマンスを効率よく向上させ、ムダをなくしてスマートな運用を推進していきます。
バルス!!!

2020/5/21 記

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